
引き続き油のお話。油にもいろいろ種類がありまして。精製されすぎのものは良くない。オメガ3系とオメガ6系の油というものがありまして、その摂取バランスが大事ですよ、というのが主旨です。あとは不自然な油が多すぎなので気をつけましょうというお話。以前に紹介した内容とほとんど同じで、引用もともそういう本だったりします。『医者も知らない亜麻仁油パワー―ガン・心臓病も治す、植物オイル』とか『危険な油が病気を起こしてる』とか。
あらためて油の話で言うと、人間の細胞膜には脂肪が重要な役割を担っています。細胞膜ってことはもちろん皮膚の細胞だとか粘膜の細胞にも影響します。皮膚や粘膜の病変であるアトピー性皮膚炎だとかベーチェット病(口の中や陰部の潰瘍をひきおこす病気です)だとかそういったものにも油はものすごく影響してるのではないかと思われます。アトピーについては本書でも記述はありますし(前述の2つの本でも述べられています)、ずばりアトピーと油について書かれた本も出ています(近いうちに紹介します)。
でもこの本のいいところは新しいだけあって特保(トクホ)の油についても語っているところ。特保の油は加工しすぎておかしくなってるのだ。そのために体に吸収されにくくなっているので体脂肪になりにくいとして特保認定となっていたのだがそんな不自然な油は危険だなあ、と言ってたのだ。案の定今年になってそういう商品は発ガン性の危険がるとして回収されてしまったのだ。予想通りというか、特保の危険性というか無意味さを語る良い前例になったと思われる。トクホなんて企業と政府の癒着というかなれあいというか。なんにも消費者のことを考えていないものだと思われる。
ご近所のスーパーでもその危険な油を使ってます!と言ってお惣菜を売ってたなあ。もちろん当時はヘルシーな油を使ってます!と言っていたのだが。
で、この本でも危険な油の話しつつ、結局はオメガ3系の油を摂りなさいと言う。とくに亜麻仁油。オメガ3系と言えば魚に多く含まれる油で、頭にいいとされるDHAとかEPAとかのもととなる油だ。もとから魚を多く摂る日本人にとって亜麻仁油を積極的に取り入れる意味があるのかは多少疑問はあるのだけれども、日本人の食生活も変わってきているからな。
ちなみにうちでは精製度の低いと思われるエクストラヴァージンオリーブオイルと太白ごま油(高価なので自然とカロリーの高い油料理は減っています。そういうメリットもあるかも)をメインに使っています。あとは時々亜麻仁油(フラックスシードオイル)を加熱しないで使ってみてます。体に不具合もないし、魚もよく食べているので亜麻仁油の恩恵はいまのところ感じませんが病気の人にはいいかも!と思っています。